大腸がん

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性65.5% (2人に1人), 女性51.2% (2人に1人)とされ1)、がんは身近な病気です。

大腸がんは、生活・食生活の欧米化などが影響して、日本人に増えている病気です。
2021年のデータによると、大腸がん死亡数の順位は男性では肺に続いて2番目、女性は最多です。早期大腸がんは自覚症状がほとんどありません。
早期発見し適切に治療をすれば95%以上の確率で完治が望めます。便潜血検査による大腸がん検診を決められた間隔で行い、いつもと変わった症状があれば大腸内視鏡検査を受けましょう。

1)国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」より

当院で発見・治療された早期大腸がん症例

職場の健診で便潜血陽性を指摘されて当院を受診されました。精密検査目的で大腸内視鏡検査を行ったところ、直腸に12mmほどの大きさのポリープを認めました。
やや大きなポリープでしたが、その場で切除しました。病理検査(顕微鏡で見る検査)に提出し、結果は一部癌化を認める大腸腺腫でした。

がん細胞は粘膜内にとどまっているため(粘膜内癌)、リンパ節転移の心配はなく治療はこれで終了です。翌年の大腸内視鏡検査をお勧めしました。大腸がんは早期発見であれば内視鏡で治療が完結します。 大腸がん検診の重要性を改めて認識した症例でした。

※すべての写真は患者様の許可を得て掲載しております。
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