慢性便秘症診療ガイドラインでは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を便秘としています。
毎日排便がなくても、排便がスムーズで本人がスッキリしていれば便秘ではありません。便秘が持続し、日常生活に支障が生じた場合は検査や治療が必要です。
便秘の原因は多岐に渡りますが、まず重要なのは何らかの病気が原因で引き起こされている便秘(二次性便秘)を否定することです。
例えば、大腸がんや腸閉塞などの大腸の病気、糖尿病や甲状腺機能低下症などの内分泌代謝疾患、パーキンソン病などの神経疾患は便秘がきっかけで病気の存在に気づくこともあります。
便秘をなくすには、まず生活習慣(食生活、運動、睡眠)の改善を行い、それでも効果がない場合は薬を服用します。
近年便秘薬は今までになかった作用機序の薬が続々と開発され、選択の幅も広がっています。検査も含め、便秘の治療につきお気軽にご相談いただけますと幸いです。